経理アウトソーシングの料金は何で決まるの?2021.04.02

【この記事の監修者】 株式会社Bricks&UK Outsourcing業務コンサルタント
経理の業務設計・運用に優れたコンサルタントが、効率的で正確な業務請負いをお約束します。

「経理アウトソーシング」のキーワードで検索をすると、実に様々な会社が出てきます。

気になる項目の一つとして「一体いくらなの?」と思う方が多いと思います。

経理のアウトソーシングの料金は業務ボリューム、納期などにより様々です。

月々10万円〜、とうたっている会社もあれば、「ワンコイン500円~」(!)なんて記載をしている会社もあります。

経理代行の料金はどのように決まる?

では、経理代行の料金はどのように決まっているのでしょうか?
お見積りに影響する要素は、
(1)業務ボリューム
(2)納期
(3)作業時期
(4)難易度

などが挙げられます。

(1)業務ボリューム

ベースの料金を決める上で重要になります。例えば「経理が退職してしまったので、経理マンの代わりに日常業務を行ってほしい」というご依頼であれば、「大体経理一人くらいの業務量」となります。

上記の業務量であれば、人件費の50~60%くらいがアウトソーシングの目安になります また、単純な仕事を大量に行うということであれば1件あたり〇円という見積が可能なところもあり、請求書の封入などであれば100~150円くらいが相場で、大量にある場合はよりディスカウントもあるようです。

(2)納期

希望納期が早ければ早いほど見積りは高くなっていきます。

(3)作業時期

意外と見落としがちなのが「作業時期」「難易度」かもしれません。
経理のアウトソーシング会社は、経理担当者と同じく月初・月末が繁忙期となります。

そのため、この時期の作業を依頼すると、人員の確保のため見積が高くなる傾向があります。

(4)難易度

作業自体は難しくなくても、下記のような業務は外部にいるアウトソーシング会社だからこそ難しく感じる部分です。

・経営資料の作成(資金繰り表/キャッシュフロー)
・かつての担当者が作成した、エクセル等の資料作成
・顧客ごとのイレギュラー対応(値引きや単価の変更など)

あくまでアウトソーシングとして経理を行っていると、会社独自のルールや、顧客との細かい約束などはイレギュラー扱いになります。
ミスを防ぐためにスキルや経験の豊富なメンバーを確保しなくてはいけないため、結果として見積に影響してくることが予想されます。

経理代行の費用をできるだけ抑えるポイント

経理代行の費用をできるだけ抑えるポイント

経理をアウトソーシング会社に業務委託するにあたっては、なるべく安く、質の良い委託先に依頼したいと思うはずです。

そのため、お問い合わせの前に下記の項目を整理してみると良いかもしれません。

(1)委託したい業務にどのくらいの時間がかかっているか?

今すでに行っている業務を外部に委託する場合、「今正社員一人で業務を行っている」「週3日出勤のパートさんが業務を行っている」など具体的にどの程度の時間を要しているのかを伝えられるといいかもしれません。
今回の予算でどの程度の業務を請け負うことができるのか、各社の情報を集めやすくなります。

(2)現在の業務フローを踏襲したいところと、変えても良いところを整理しておく

経理のアウトソーシングを行うにあたっては、属人化していた業務フローを簡略化しなければなりません。
例えば、経費申請をエクセルで行っていたものを、経費精算ソフトを導入するなど、遠隔でも作業が行いやすいように設計を行う必要があります。

しかし、中には社内の反対に合い、なかなか業務フローの整備がうまくいかないケースがあります。その場合、社内に経理担当者がいたときの業務フローを踏襲するため、アウトソーシングに最適化できず、余計なコストがかかってしまいます。
経理のアウトソーシングを行うにあたって、「社内外の理解を得て、変更ができそうなところ」と「どうしても変更が難しそうなところ」を明確にしておくと正確なお見積りをとることが可能です。

(3)ソフトの変更が必須かを確認する

経理代行を依頼するにあたり、中には「請求書発行には○○ソフトも導入が必須です」と利用するソフトを限定している会社があります。

(2)の観点から、お客様の負担にならない程度に業務のフロー改善を行うことは必要ですが、基幹ソフトの変更など、大きな負荷がかかる変更を行うのは得策とは言えません。

また、意外と見落としがちなソフトの利用料もぜひ確認をしてみてください。

月額の見積もりに含まれておらず、「ご自身で契約してください」という経理代行会社もありますし、そのソフト代が高額で、結局自社で経理を採用したほうが安く収まった・・・なんてこともあります。

業務委託外に必要経費はどんなものがかかるのかを確認して、総合的にみてコストパフォーマンスの良い経理代行会社を選択すると良いと思います。

最後に

今回は、経理代行会社の見積もりの仕組みについてお話をしました。

なにはともあれ、「経理がやめてしまった」などの急を要する事情がある場合は、一度問い合わせをしてみて、予算感を伝えてみるとその中で提案をしてくれる会社が多いと思います。

ぜひ一度、経理代行について検討してみてはいかがでしょうか?

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