経理アウトソーシング会社で比較すべきポイント【実はここが重要!】2021.06.30

経理アウトソーシング会社の比較に関してお悩みではありませんか?

経理アウトソーシングを導入すると、経理担当者の負担軽減やコスト削減などのメリットが期待できますが、一方で近年は経理業務のアウトソーシング会社が非常に増加しており、会社ごとに特徴や料金などが大きく異なっています。
そのため、実際に経理業務のアウトソーシングの導入を検討したときに、どの会社を選べば良いのか分からずに悩んでしまうケースが少なくありません。

そこでこの記事では、経理業務のアウトソーシング会社への依頼を検討している方に向けて、会社を選ぶ際に比較すべきポイントを解説します。
比較ポイントとして重視すると失敗につながりやすい要素も紹介しますので、しっかりと把握して貴社のニーズに沿った経理アウトソーシングを導入しましょう。

本当に比較すべきポイントは?

経理アウトソーシングとは、記帳代行/請求書や領収書の作成/給与計算/経費精算/仕訳/月次決算など、貴社の経理業務を委託できるサービスです。上手に活用すれば、以下のようにさまざまなメリットが得られます。

  • 経理業務の質の向上
  • 経理担当者の採用や教育にかかる時間の省略
  • 経費の削減

ただし、上記のメリットを最大限に獲得するには、数多くの経理アウトソーシング会社を比較したうえで、貴社に適した会社を選び取って依頼しなければなりません。そこで本章では、経理アウトソーシング会社の本当に比較すべきポイントとして、以下の5つを取り上げます。

  • 引継ぎがスムーズにできるか
  • 貴社の負担にならない業務設計をしてくれるか
  • 社労士、税理士との連携も視野にいれてサービスを行ってくれるか
  • 万全なセキュリティ対策を講じているか
  • 対応業務の範囲はどれほどか

上記5つのポイントを押さえて実践すれば、経理アウトソーシング会社選びの成功につなげられます。それぞれのポイントを順番に詳しく紹介します。

引き継ぎがスムーズにできるか

1つ目の比較ポイントは、アウトソーシングを依頼する際に、引継ぎをスムーズに行えるかどうかです。
よくある失敗が、アウトソーシング先の担当者が、経理の一般的な知識はあるものの引継ぎが受け身で、説明はほとんど自社の担当者に任せきり。主導権をもって引継ぎをしてくれなかった、というものです。
経理アウトソーシング会社の担当者に豊富な経験・業務のノウハウがあるかどうかはもちろん大切ですが、加えて引き継ぎはどのように行なってくれるのか、効率よく引き継ぎを行なってくれるのかどうか、というポイントでも経理アウトソーシング会社を比較すると良いでしょう。

貴社の負担にならない業務設計をしてくれるか

特に大手の経理アウトソーシング会社に依頼する場合は、貴社に対してソフトの変更や無理な効率化などを強いるケースが多く見られます。この場合、委託先のやり方に合わせなければならず、貴社に負担がかかる可能性が高いです。
業務効率化を目的にアウトソーシングを依頼したにも関わらず、かえって負担が増えてしまえば元も子もありません。 そこで、経理アウトソーシング会社を選ぶ際は、貴社に負担のかからない業務設計を行ってくれるのかどうか、依頼前にサポート体制をしっかりと比較しておきましょう。

社労士、税理士との連携も視野にいれてサービスを行ってくれるか

社労士に経理アウトソーシングを依頼すると、労働社会保険諸法令にもとづく帳簿書類の作成などを手掛けてもらえます。また、税制改正後の対応をはじめ、専門性の高いサービスを提供してもらえる可能性があります。

加えて、税理士に経理アウトソーシングを依頼できれば、税務を見越した経理業務を遂行してもらえます。つまり、これらの専門家の有無によって、経理アウトソーシングで依頼できる業務の幅や安心感などが大きく変動するのです。そのため、経理アウトソーシング会社を選ぶ際は、社労士や税理士との連携有無をポイントに比較すると良いでしょう。

万全なセキュリティ対策を講じているか

経理業務では企業の売上や必要経費などの機密情報を取り扱うため、アウトソーシングを導入する際は情報漏えいを確実に防がなければなりません。そのため、経理アウトソーシング会社が講じているセキュリティ対策にも注目する必要があります。
具体的には、以下のポイントを比較したうえで、経理アウトソーシング会社を選ぶと良いです。

  • データ受け渡し時、適切な暗号化やセキュリティ対応が講じられている
  • アウトソーシング担当者のセキュリティ教育が十分に行き届いている
  • 作業環境に適切なセキュリティ対策が敷かれている

対応業務の範囲はどれほどか

経理業務における対応範囲も、比較しておくべきポイントです。
ひとことに経理といっても、その業務内容は多岐にわたります。
経理アウトソーシング会社に依頼する際は、あらかじめ対象業務の範囲や依頼費用などを見積もってもらえるため、貴社の予算と照らし合わせながら依頼する業務を検討すると良いです。
また、将来的にアウトソーシングを依頼したいニーズが発生する点も見据えたうえで、対応業務の範囲が広い会社を選んでおくと後悔が避けられます。

ここだけで比較すると失敗する

ここまで経理アウトソーシング会社を比較する際のポイントを紹介しましたが、これとは反対に比較ポイントとして重要度がそれほど高くない要素も存在します。
経理アウトソーシングを比較するポイントとして重視すると失敗につながりやすいのは、主に以下の3つです。

  1. 会社の規模
  2. 費用
  3. 対応エリア

それぞれのポイントを順番に詳しく紹介します。

会社の規模

企業規模が大きいうえに知名度も高い経理アウトソーシング会社に依頼すれば、確かに安心感は強いです。とはいえ、規模の大きい経理アウトソーシング会社が、必ずしも貴社に適した依頼先であるとは限りません。
前述したとおり、大手の経理アウトソーシング会社では、貴社にソフトの変更や無理な効率化などを求めるケースもあり、むしろ貴社にかかる負担が増えるおそれがあります。
これに対して、中小規模の経理アウトソーシング会社の方が、かえってクライアント企業のニーズをしっかりと汲み取ったうえでアウトソーシングを提供している可能性もあるのです。
したがって、委託先の企業規模のみにこだわり過ぎるのは禁物だといえます。

費用

経理アウトソーシングを比較する際、費用面が気になる方は非常に多いです。しかし、費用を抑えたいがあまり、安価な料金体系を採用する経理アウトソーシング会社に安易に依頼してしまうのは避けましょう。

安価な費用で依頼できる経理アウトソーシング会社では、貴社がアウトソーシングしたい業務に対応していない可能性があります。また、こうした会社では、経費の削減と引き換えに、社労士や税理士との連携/セキュリティ対策などが不十分であるケースも多いです。 その結果として、貴社のニーズを満たせずに他の経理アウトソーシング会社に再依頼する手間が発生したり、思わぬ損害を被ったりするおそれがあるため、費用面のみで経理アウトソーシング会社を比較すべきではありません。

対応エリア

経理業務をアウトソーシングする場合、基本的にはテレワークで完了し、経理作業に必要な帳票などは郵送やデータでやり取りできるため、地域はそれほど心配する必要はありません。

比較検討する際の注意点

アウトソースしたい業務を把握しておく

依頼を検討する際は、貴社内でアウトソース(外部委託)を望む業務を把握しておかなければなりません。そのうえでアウトソーシングの依頼先を比較しなければ、業務効率化などのメリットが得られないおそれがあります。

なお、経理アウトソーシング会社の中にはオプションを設定している会社もあり、これらを活用するには別途料金が発生するため、予算内で依頼できるか十分に検討しなければなりません。
しかし、事前にアウトソースを望む業務を把握しておかなければ、委託対象の業務やオプションの利用などを絞れずに想定外の費用が発生するおそれがあります。
経理業務のアウトソーシングを通じて最大限の成果を挙げるためにも、まずは貴社の経理業務における問題点を洗い出したうえで、アウトソースしたい業務を把握しましょう。

アウトソースしたい目的を明確にする

次に、経理のアウトソーシングを依頼する目的をはっきりさせましょう。これにより、貴社のニーズを固めることが可能です。
経理アウトソーシングを依頼する際、委託先にニーズを伝えることで、それに応じて柔軟にサービスプランを検討してくれる可能性があります。

現在の貴社が置かれている状況に応じて、適切な経理アウトソーシングを提供してもらえる可能性があるため、目的の明確化は必要不可欠の準備といえます。

経理アウトソーシング会社を比較検討する際は、前提として自社分析をしっかりと実施する必要があります。
注意点を踏まえて、まずは貴社内で準備を整えたうえで、経理アウトソーシング会社の比較検討に進みましょう。

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