経理の外注で経営を加速!攻めの手段としてのアウトソーシング活用術2025.07.07

中小企業では、コスト削減などのため経営者自らが経理を担当し、本来注力すべき経営戦略やコア業務に集中できないという課題を抱えがちです。
持続的な経営で会社を成長させるには、コストカットなどの守りの姿勢より、多少のコストをかけてでも経営に注力する攻めの姿勢が必要ではないでしょうか。そこで検討したいのが、経理の外注、アウトソーシングです。
この記事では、経理のアウトソーシングについて、攻めの経営手段としての活用術をお伝えします。
目次
経理の外注が攻めの経営につながる?

「経理」というと、単なる面倒なルーティン作業と思われがち。しかし、経理は会社の経営状況を映し出す鏡とも呼ばれ、経営判断に直結する重要な業務です。
では、その重要な経理業務をアウトソーシングすることがなぜ攻めの経営につながるのでしょうか?
経理アウトソーシングのメリットは、コストの削減や業務効率化にとどまりません。経営者の限られた貴重な時間や情報、人などの経営資源を最大限に生かし、会社を成長させるための基盤を築く「攻め」の手段となり得ます。
次の章から、経理の外注による戦略的なメリットを具体的に見ていきましょう。
外注で経理から解放!時間に余裕ができる

経理業務をアウトソーシングすれば、日々や月々の次のような作業から解放されます。
- 経費精算
- 煩雑な仕訳入力
- 売掛金・買掛金の管理
- 入金分の消込作業
- 混雑した銀行での各種手続き
- 給与計算、給与台帳の作成
代わりに、次のような将来に向けた行動に時間を使えるようになります。
- 営業活動
- 新商品・サービスの開発
- 販売戦略の立案
- 新規事業の立ち上げ
- 人材の育成
どちらの業務に集中すべきか、一目瞭然ではないでしょうか。
正確なデータで正しい経営判断が可能になる

ビジネスの成功に不可欠なのは、タイムリーで正確な経営判断。しかし多忙な中、自己流で経理業務を行っていると、データが正確性に欠ける恐れもあります。
アウトソーシングなら、次のような理由で正確性にも信頼がおけます。
- 経理の専門家が作業を行っている
- 複数人による作業でミスを防止できる
- ITツールやシステムで効率的に作業している
正確なデータがあれば、適切な意思決定や正しい経営判断が可能になります。投資に関する的確な判断や、コストを削減すべきところの特定、安定した資金繰り計画など、具体的な戦略を練ることができるでしょう。
まだある!アウトソーシングの戦略的メリット
これまでに触れた「経営者の貴重な時間の創出」、「正確なデータによる正しい経営判断」のほかにも、経理アウトソーシングには会社の成長を促す戦略的なメリットがあります。それが次の3つです。
- 経営資源の最適化
- 法改正などへの対応強化
- 組織全体のレベルアップ
それぞれ見ていきましょう。
経営資源の最適化

経営資源とは、人材や知的財産、お金や設備、時間や情報などを指します。経理を外注に出せば、中小企業の限られた経営資源を、売り上げアップや新規事業開発といったコア業務に集中させられます。
人手不足が深刻化する今、自社で経理担当者を採用したり育成したりするコストや人材の負担は大きくなる一方です。そうした負担をなくし、外部業者のスキルや知識を活用することには、大きなメリットがあります。
法改正やリスクへの対応強化

経理業務は、税制などさまざまな法令に則って行う必要がありますが、法令は頻繁に改定されます。
その改定にすべて適応していくことは大きな負担ですが、怠ったりミスをしたりすれば法令違反となりかねず、大きなリスクを伴います。
経理のアウトソーシング業者は、経理に関する最新情報へのアンテナも高く、いち早く情報を得て、必要な変更などを行います。これによりミスやトラブルを防げるので、依頼側は安心して本業に専念していられます。
組織全体のレベルアップ

経理業務の負担が軽減されれば、従業員も負担が軽くなり、心身の健康増進、ワークライフバランスの向上が実現できます。そうなれば、離職率の低下や、仕事へのモチベーションアップにもつながるでしょう。
バックオフィス全体が効率化されれば、他部署とのスムーズなコミュニケーションや連携の強化にもつながり、ひいては効率化、生産性向上に欠かせない「組織全体のレベルアップ」につながります。
「攻めの経理」へのアウトソーシング活用術

経理アウトソーシングを利用するメリットは大きいですが、適切な業者を選ぶことなど、押さえておきたいポイントもあります。
アウトソーシングの依頼前と導入・以降時、それぞれに分けてポイントを見ておきましょう。
委託業者の選び方と確認すべきこと

アウトソーシングのメリットを最大限に受けるには、どの業者に頼むかが重要です。料金だけで判断せず、次のようなポイントを確認してください。
依頼したい業務と委託先の業務範囲

自社が経理のどこまでを委託したいのか、まずは委託したい業務の範囲を明確にしましょう。「記帳だけ」などの委託方法もありますし、「経理部門まるごと」の委託も可能です。
その次に、委託先候補の業者の業務範囲を確認しましょう。必要な業務に対応していない可能性もあるので注意が必要です。
また、税務申告などに関することは、税理士が在籍している、または税理士と提携している業者でなくては請け負えません。
経理アウトソーシングを検討し始めたものの、「そもそも依頼したい業務がわからない」という方もいるのではないでしょうか?
そんなときは、とにかく業務の幅が広い「総合型」のアウトソーシング会社を選ぶのがおすすめです。
「総合型」というのは、税理士や社労士など幅広い士業が在籍していて、かつ記帳業務のアウトソーシングも可能な会社のことです。
綜合型なら、「こんなことも頼んでいいのかな?」と思うような業務も、社内のどこかしらの部門で請け負える可能性が高いのです。
一番最初に話を聞くのにおすすめですよ。
じつは当社「Bricks&UKアウトソーシング」も、総合型のアウトソーシング会社です。
代行実績や業種・事業規模別のノウハウ

代行業者が中小企業の経理に精通しているか、自社と同業の会社の経理を請け負った実績があるかなども確認しておきましょう。
中小企業の経理に詳しい業者であれば、規模や業種、成長段階に合わせた柔軟なサービスをしてくれる可能性が高いです。たとえば最適な経理フローの確立や、最適なツールの提案だけでなく、補助金などの情報提供やアドバイスをしてくれる業者もいます。
中小企業の経理には、実は大企業よりアウトソーシングが難しいという側面があります。
というのも、元々リソースがない中で、1人が幅広い業務を担っていることの多い中小企業。
業務が属人的かつ煩雑になりやすく、問題があっても是正されないまま長い期間が経過している可能性が高いのです。
そのため、中小企業のアウトソーシング経験があるかどうかは、最適な業者選びに非常に重要な指標となるでしょう。
コストとサービス内容

月額料金だけに目が向きがちですが、追加料金がかかるサービスも多く、年間でのコストが予想外に高くなる可能性もあります。
自社に必要なサービスは基本料金に含まれているか、含まれていなければ、どれくらいの費用がかかるのかなど、総額で確認して最適な業者を選びましょう。
アウトソーシングの料金形態には、大きく分けて「従量課金型」と「サブスク型」があります。
どちらが良い悪いではありませんが、自社にとって都合の良い方を選びましょう。
従量課金型の場合、たとえばエアコン工事など季節によって繁閑の大きい会社では、繁忙期だけコストが跳ね上がることになります。
また、月末までコストがわからないため、たくさんの業務を頼みにくい、ということもあるでしょう。
逆にサブスク型は、毎月一定なので金額を心配する必要はありません。でも、コストの無駄なく有効活用できているのかどうかが気になるところです。
料金の形態は、業者によってもさまざまなので、相談する際に必ず聞いてみてください。
コミュニケーション体制

不明点・疑問点がすぐに解消できるか、丁寧に対応してくれるかも重要なポイントです。すぐに連絡がとれず時間がかかるようでは、タイムリーな判断にも支障が出ます。
また、担当者との相性も、良好な関係を保ちアウトソーシングのメリットを最大限に享受するために重要なカギとなります。
アウトソーシング会社の中には、利用するチャットツールを限定しているところや、電話での対応は受け付けていないところもあります。
しかし、時には急ぎの振込などを依頼したいケースもあると思います。「緊急対応は可能か?」「困った際は電話してもいいの?」など、コミュニケーションの不安は早めにつぶしておきましょう。
当社「Bricks&UKアウトソーシング」では、さまざまなチャットツールに対応していますし、お急ぎの業務はお電話でもお受けしています。
お客様が業務に集中できるよう、寄り添った対応を目指していますので、ぜひ一度お問い合わせください。
機密情報管理やセキュリティ体制

経理が扱う情報は機密情報がほとんどのため、セキュリティ対策は万全でなくてはなりません。
プライバシーマークの取得やISMS認証など、厳格な情報管理体制を取っているかどうかも確認しましょう。
導入前、スムーズな移行のための準備

経理のアウトソーシング成功には、事前の準備も欠かせません。とくに重要なのが次の3つです。
現状の業務フローの整理
現在の業務の流れや課題、ネックとなっていることを洗い出します。
これにより、どの業務をアウトソーシングするか、もしくは一部だけでなくすべてをアウトソーシングすべきかなどが見えてきます。
必要な資料の準備
過去の会計データや領収書、請求書など、代行業者が必要とする資料を整理しておきましょう。
委託を始めてからも、委託先との約束は守らねばなりません。資料またはデータの送付などに締切が設けられたら、しっかりと守ってください。
担当者とのすり合わせ
委託する前に、委託先担当者と十分なコミュニケーションを取り、業務の進め方、報告の仕方、緊急・イレギュラーな場合の対応などをすり合わせます。
疑問や不安はこの段階で解消しておきましょう。解消できなかったり、違和感や不満を抱いたりした場合は、何とかなるだろうと楽観せず、契約先を見直すこともおすすめします。
経理の外注ならBricks&UKアウトソーシング

経理の外注には、コストの削減や効率化を超える大きなメリットがあります。経営者としての貴重な時間を確保し、正確なデータにもとづいて正しい経営判断ができれば、会社の成長、組織全体のレベルアップにもつながります。
経理が面倒で邪魔な作業だからアウトソーシングするのではなく、重要な業務だからこそ専門家に任せ、経営判断などに集中できる環境を整えましょう。
当社「Bricks&UKアウトソーシング」は、中小企業の経理を代行するだけでなく、業務フローの改善などのコンサルティングも行い、高い評価をいただいています。さまざまな業界での実績もありますので、お気軽にご相談ください。