経理代行を賢く活用!プラスアルファの効果を得た2つの事例を紹介2024.08.30

経理代行は経理アウトソーシングとも呼ばれ、近年注目を集めているサービスの1つです。しかし、経理業務は企業にとって重要な部門。外注には抵抗があるという方も多いのではないでしょうか。「どう活用すればいいかわからない」という声もよく聞きます。
この記事では、多くの企業が経理代行を利用する理由と、実際に活用した企業にどんな効果があったのかがわかる活用事例を2つ紹介します。最後に、失敗を防ぐ業者選定や社内準備のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

【この記事の監修者】 株式会社Bricks&UK Outsourcing業務コンサルタント
経理の業務設計・運用に優れたコンサルタントが、効率的で正確な業務請負いをお約束します。

企業が経理代行に依頼する理由とは

当サイトで実施したアンケートによれば、経理代行に依頼した理由の8割を占めていたのがこの2つでした。

  • 経理部門の退職が多い・定着しない
  • 経理担当者の採用がうまくいかない

つまりほとんどの企業が、人手不足解消のために経理代行を選んでいます
というのも、社会の流れから「経理の人手不足は一時的なものではない」と考えられているからです。

経理担当が定着しない事態は今後もつづく

経理部門は会社のお金を扱い、機密情報を知り得る仕事。
専門知識も必要なため、「経験のある人にできるだけ長く携わってもらいたい」というのが会社側の考えです。
しかし、業務範囲が広く残業も多い経理の仕事、他部門との板挟みになることもあり、楽ではありません。

近年は終身雇用の概念が薄れて転職が当たり前の現代となり、働く側の意識も変わりました。 特に経理経験者は市場価値も高く、優秀な人ほど引く手あまた。気合と根性で大変な環境に身を置く必要はありません。より良い環境・不満のない職場を求めて転職・退職するという流れは、今後もつづく、もしくは加速していくでしょう。

人材不足の解消に「経理代行」を選ぶメリット

経理代行の利用で人材不足が解消できるのはもちろんですが、他にも次のようなメリットがあります。

  • 人材の採用に伴う手間やコストが不要
  • 属人化・ブラックボックス化が防げる
  • スキル不足によるミスやトラブルが防げる

経理代行に依頼すれば、求人広告を出し、書類選考・面接をし、採用して社会保険などの手続きをし…
といった一連の作業は不要、高い広告料もかかりません。
退職に伴う引き継ぎ、人材の配置換えなども不要です。

また、経理業務を1人の社員に任せることによる属人化やブラックボックス化のリスクもありません。未経験やスキル不足により起きがちなミスの連発、他部門やクライアントへの波及といった事態も防げます。

経理代行を実際に利用した2つの企業の成功事例

では、「経理代行に依頼してよかった」という実際の企業の事例を見てみましょう。どちらの企業も、経理代行の活用が複数の課題の解消につながっています。

業務効率化プラスαが叶ったIT企業

急成長中のIT企業A社。
事業拡大に伴い経理担当者も増員しましたが、業務量に追いつかず、残業が常態化していました。
営業サイドは好調でどんどん契約を取ってきますが、バックオフィスが安定せず、入金確認の遅れや誤った未入金督促、請求書発行もれなどが多発します。もともと反発しやすい営業と経理の溝も、深まるばかりでした。
さらに社内調査で、「仲のいい営業マンを優先」「新人は後回し」など、社内の人間関係や個人的感情により経理業務に偏りがあることが発覚します。

課題解決のため経理代行に依頼

そこでA社は、次の2つの業務をアウトソーシングすることに。

  • 未入金確認
  • 請求書発行

入金確認後にサービスを開始するA社にとって、タイムリーで正確な入金確認は必須です。アウトソーシングに依頼した結果、毎日決まった時間に入金の消込確認が行われ、繁忙期でも遅れることなく営業に入金連絡が届くようになりました。
請求書発行では、「顔が見えない」アウトソーシングが効力を発揮します。忖度のない業務が可能になり、公平な対応により新人社員の心理的負担も軽減されたといいます。

経理代行で生まれたさらなる効果

業務効率化によって、経理担当者は残業から解放。それだけでなく、業務範囲の拡大、新たな業務への挑戦など、キャリアアップも可能になりました。
営業社員、経理社員双方のストレスが軽くなり、社内のギスギスした雰囲気も解消されたそうです。

コスト削減プラスαが叶ったベンチャー企業

設立間もないベンチャー企業だったB社。創業期によくあるケースで、経費節約のために経理担当者を雇わず、社長が経理を兼任していました。
人件費をかけたくないだけでなく、通帳残高や金銭の流れを社員に知られたくないというのが本音だったようです。

仲間に聞いた「経理代行」という存在

しかし、事業が軌道に乗るにつれ、経理業務が本業を圧迫するようになりました。連日の深夜残業に疲弊してきた頃、経営者仲間の話から聞いたのが「経理代行」の存在です。

問い合わせると、正社員の給与の半分以下のコストでほぼすべての経理業務を丸投げできると判明。社会保険料の負担やPCなどの購入コストも不要だとわかり、さっそく契約を結びました。(編集注:業務範囲は代行業者により異なります)

予想以上の費用対効果

いざ利用を開始すると、LINEで希望の業務を伝えるだけで振込や入金確認、取引先との電話連絡まで代行可能。予想以上の費用対効果で、自社にぴったりなサービスだったといいます。

起業から5年、社員が50名を超えた今も、B社はビジネスパートナーとして経理代行を継続活用しています。

経理代行の依頼に失敗しない4つのポイント

「経理代行」と一口にいっても、そのサービスは各社や個々の契約内容で大きく異なります。失敗を避け、自社に最適な経理代行サービスを選ぶには、次の4つのポイントを押さえることが重要です。

  • 自社の課題を洗い出し、ニーズを明確にする
  • 複数の経理代行サービスを比較する
  • 料金の安さにとらわれず、サービス内容を確認する
  • 信頼できる業者を選ぶ

まずは、経理業務における課題を明確にし、どの業務をどこまで代行依頼すべきかを検討します。複数社のサービス内容と費用を必ず比較し、料金の安さにとらわれず、サービス内容とその範囲で選ぶことをおすすめします。
信頼できる業者を見分けるには、実際に会って話す、実績を確認するなどの方法があります。不安な点や疑問点も、事前に確認しておきましょう。

経理代行の成功事例を自社にも活かそう

経理代行を利用している企業では、経理人材の不足を補えたというだけでなく、社内で同時に起きていた問題が解消できたというケースも少なくありません。

業務効率化やコストの削減は、会社にとってメリットとなるだけでなく、既存の社員の満足度やモチベーションにもつながります。

今後ますます労働人口が減少し、優秀な人材の確保は難しくなります。経理は社内リソースに限り、特定の個人に長く依存、という姿勢からシフト変更するべき時かもしれません。

当サイトでは、「自社の課題をどう解決できるか」といったご相談から承り、最適なご提案をいたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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