建設業は経理アウトソーシングに向いている?2021.05.12
【この記事の監修者】 株式会社Bricks&UK Outsourcing業務コンサルタント
経理の業務設計・運用に優れたコンサルタントが、効率的で正確な業務請負いをお約束します。
「どんな業種が経理のアウトソーシングにむいていますか?」というご質問をいただきますが、「業種によって、向き不向きはないが、業種特有の業務によってはアウトソーシングへの向き不向きがあります」とお伝えしています。
今回は建設業の場合について、どのような注意点があるのか、ご紹介していきたいと思います。
目次
建設業において経理アウトソーシングが難しい点
建設業の場合、経理業務の難しさの一つに請求業務があります。
建設業は、一つの建築物が完成までに長い期間がかかるケースがありますし、請求のタイミングがさまざまです。
例えば、
- 前受金で一部の金額をいただきき、建物が完成してから残りの金額を請求する
- 工事の進捗によって請求額を案分する
- 完成後に一括請求をする
など、案件によってまちまちではないでしょうか。
さらに、大きな建物の場合、一つの建築物を作るのに、数多くの業者とやり取りをするため、請求書に載せなくてはいけない項目を集めるのに、苦労することが非常に多いです。
また、現場で口頭でのやり取りが多く、その情報が経理に回ってこず苦労している経理の担当の方も多いのではないでしょうか?
上記の理由から、様々な請求方法が存在するため、建築業の請求書発行は業務が複雑で、経理アウトソーシングが比較的難しいと言われています。
建設業において経理アウトソーシングが向いている点
請求業務と比較して、支払い業務はアウトソーシングに向いている業務と言えます。
理由としては、仕入先に関しては決まったところと長く付き合う傾向にあり、振込件数も多くないためイレギュラーな対応が必要ないことが挙げられます。
建設業が経理アウトソーシングで解決できる課題
上記で解説したように、建設業における経理業務には経理アウトソーシングしにくい業務としやすい業務がございますが、建築業のお客様の多くに経理アウトソーシングのサービスを喜んでいただいています。
弊社の実績では、他の業種と比べても継続率、満足度ともに非常に高い傾向にあり、以下のお悩みを解決できたという実績から、高い満足度を実現できています。
- 社長が現場に入っており、経理業務に充てられる時間が少ない
- 経理業務のマニュアル化が進んでいない傾向にあり、事務・経理がやめたときに社内が混乱する
それぞれ詳しく解説します。
成功事例
社長の経理業務に充てる時間を削減
もともと職人さんだった社長が、独立をして会社を立ち上げたケース。開業して比較的期間が短い5名以下の企業様に多くみられる課題と言えます。
開業してからどんどん仕事を請け負うことは可能ですが、「漏れなく請求をできているのか?」「入金はあるのか?」などお金にまつわる管理は後手後手になっており、決算の時に慌てて税理士に相談して、未入金が見つかるということもしばしばです。
また、「この現場は利益がでているのか?」など、現場件数が増えてくると、現場ごとの損益管理も行う必要があります。
本当は、社長は誰よりも現場に出て稼ぎたいところですが、経理業務(事務処理)に追われて本業がおろそかになってしまうのは防ぎたいところです。
経理担当者を採用するのも一つの手ですが、社長自身がどのように教えていいかも分からないとのことで、プロに任せて本業に集中したい、とご相談いただくことが多いです。
もう少し規模が大きくなった場合にみられるのが次のケースです。
経理担当者の退職に迅速に対応
建築業界は、長く経営をされている会社も多く、30年以上同じ担当者が経理を担っていることも珍しくありません。
定年や家庭の事情で会社を去らなくてはいけない場合、
- 処理方法は全て紙
- マニュアルが存在しない
- ノウハウは経理担当者の頭の中
という問題に直面します。
経理を新しく採用しようとしても、紙よりもパソコン処理になれている若い人材は逆に抵抗感があり、なかなか定着しなかったり、パフォーマンスが上がらなかったりします。
長年の業務のやり方が定着しすぎて、パソコンによる業務への移行もできないということが数多くございます。
そんな時に経理のプロに業務を委託する方法が非常に有効です。
上記のような紙文化を脱却したいという会社様へヒアリングを行い、業務フローを作成、ご提案しています。
「今まで紙だったこの部分は、エクセルでデータ化しましょう」
「同じデータを2か所に記入しているので、1度の入力で済むようにしましょう」
といった提案をさせていただき、業務フローを確立します。
全て紙ベースで行っていた処理を、パソコンによるデータ処理に切り替えることによって、大幅な業務時間の削減が可能です。
効率化できた業務をアウトソーシングにて請負いますので、今まで経理担当者に払っていた給与の半額でアウトソーシングができた!という実例も多くございます。
さらに、今まで経理担当者の頭にしかなかった経理業務ノウハウが可視化され、きちんと管理されることも大きなメリットがあります。
まとめ
社長様が「現場に集中したい」とお悩みを抱える業種には飲食業や電気工事、ITなどが挙げられます。
また、属人化によりノウハウが社内に蓄積されにくい業種としては、不動産や、老舗などが挙げられます。
「自社は、経理のアウトソーシングが可能か?」と思われた方は、ぜひ一度お問い合わせをしてみてください。
経理代行会社は、多種多様な業種の経理業務を請け負っています。
そのためさまざまなノウハウを持っているとも言えますので、ぜひお気軽にお問い合わせをしてみてください。
当社でもお待ちしています。